ゴールデン・クロス
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書類を偽造して銀行の売却をたくらむ銀行長。チーム長だったカン・ジュワンは、銀行長からゴールデンクロスカード(大韓民国を動かすインナーサークルのメンバーのみ入会可能なクラブのカード)を差し出されて一瞬迷うが、行員たちの努力によって創りあげた銀行を安価で売却し、行員たちを整理解雇の危機にさらすことはできない、と判断する。そんな中、カン・ジュワンの娘ハユンは、エンタテインメントの練習生として、ゴールデンクロスの会員であるソ・ドンハの接待をすることになる。そんなある日、ハユンのSOSメールを受けてオフィステルに向かったジュワンは、そこで冷たくなったハユンを発見する。ところが、警察はなぜかハユンの父である彼を犯人として検挙する。実は、これは全てソ・ドンハの陰謀であった。娘を失った上、証拠を偽造されて犯人に仕立て上げられたジュワン。そんなジュワンの前に、ソ・ドンハの親しい弁護士であるパク・ヒソが現われ、他の家族を失いたくなければおとなしくするよう告げる。ジュワンは家族を守るため、無実の罪を被ることを決める。そんな事情を知らないジュワンの息子で検事であるドユンは、父に大きく失望するのだが・・・。
そんなある日、ソ・ドンハの娘イレは、悔しがるカン・ジュワンの家族を目の当たりにし、事件の真犯人を突き止めることを決心する。刑務所に入れられていたジュワンは、記者であるサンジュンから、ハユンの死にソ・ドンハが関わっているということを聞き、この事実をイレに知らせようとする。これを知ったソ・ドンハは、ジュワンを殺したうえ自殺に偽装する。怒りに駆られたサンジュンはドユンに対し、父ジュワンの潔白を説明し、ゴールデンクロスカードを投げ出す。これが、あなたのお父さんと妹を殺した真犯人だと言いながら・・・。
父の復讐を決心したドユンはイレに接近する。ドユンが自分に好意を持っているものと思ったイレは、カン・ジュワンが拘置所で自殺するはずがないという結論を導きだし、必死に犯人を捜すのだが・・・。この時までイレは知らなかった。自分がドユンを愛するようになることを、そして、彼のために自分の父を苦しめることになることを。
一方、ドユンは検事を辞めて、ソ・ドンハという虎を捕るために、パク・ヒソの弁護士事務所であるシンミョンという虎穴に入り、刑務所で自分の父を殺した犯人の弁護を引き受けることになるのだが・・・。