サタデー・フィクション
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太平洋戦争開戦前夜の魔都・上海を舞台にしたモノクロのスパイ映画。「紅いコーリャン」で知られる中国のトップスター、コン・リーを筆頭に、日本から「月」のオダギリ・ジョー、「偶然と想像」の中島歩、台湾から「モンガに散る」のマーク・チャオ、さらにフランスからP・グレゴリー等々、国際色豊かな人気実力派スターたちが集結し、息詰まる競演を披露。監督は、「ふたりの人魚」や「二重生活」で知られる上海生まれのロウ・イエ。
日中戦争で1937年11月に上海は陥落。しかし同地の英仏租界は日本軍の占領を免れ、つかの間の平和を保つ一方、各国の諜報部員が暗躍して緊迫したスパイ合戦が繰り広げられていた。1941年12月1日、新作舞台劇に出演するため、中国の人気女優ユー・ジンが、そしてその2日後、日本の海軍少佐・古谷も、上海へとやって来る。くしくも古谷の亡き妻にそっくりのユー・ジンは、仲間たちとともに決死のスパイ作戦に乗り出す。