天安門、恋人たち
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1987年の中国、東北部に住む少女、余紅(ユー・ホン)のもとに北京の「北清大学」から合格通知が届いた。余紅は故郷の恋人暁軍(シャオ・ジュン)と離れ離れになり、1人での大学生活を始める。自分のやり方を貫き、束縛を受けることを好まない性格から、いつしか学生たちの間でも注目される存在になっていた。 そんな中、余紅は友人の李緹(リー・ティ)たちを通じて周偉(チョウ・ウェイ)と出会った。2人はすぐに強烈な恋に落ちるが、強く結びつけば結びつくほど気持ちが近づいたり離れたりを繰り返してしまい、ついには李緹もこの複雑な関係に巻き込まれてしまうことに。 1989年夏、北京の大学生たちが参加していたデモを軍が鎮圧した。世に言う天安門事件であった。事件後、余紅は大学を中退して故郷に戻り、周偉は李緹と若古(ロー・グー)の助けを借りてベルリンに移った。2人はそれぞれ新しい生活を始め、長らく連絡を取ることはなかった。 数年後、周偉は中国に戻り、既に結婚していた余紅を見つけ出し、再会を果たす。離れ離れになってから片時も相手のことを忘れなかった2人だったが…。