FLY~航空学園グラフィティ~
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平成12年春、成田空港に一人の男が降り立った。原匠(大友康平)39歳。八ヶ岳山麓にある中央航空学園の特訓班の担当教官として招かれた。ここ数年、航空大学に一人の合格者も出せないことから理事長の氏家(酒井和歌子)が、原を選んだのだった。原は選んだ特訓班の8人の生徒を八ヶ岳の麓の森の中に置き去りにする。そして「連帯責任」の名のもとに過酷な訓練を課してゆく。理不尽なまでの原の命令に、茜(片瀬那奈)は反発し、退学覚悟で勝手に学校の飛行機を飛ばそうと計画する。その事に気づいた他の特訓班のメンバー達が見ぬふりをする中、康介(石川伸一郎)と涼太(鳥羽潤)が手伝い、茜は何とか飛び立つ。後を追いかけた原は茜を誘導して無事に着陸させる。退学届を出した茜に、原は「おまえを辞めさせない。」と言い放つ。