波の塔
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検事の小野木喬夫(小泉孝太郎)は、京都の寺院で謎の女性・頼子(麻生祐未)と知り合った。東京で再会した二人は秘められた交際を始めるが、頼子は自らの素性を決して小野木に明かさなかった。 一方で、国土産業省の田沢局長(風間杜夫)の娘・輪香子(高橋かおり)は、許婚者がいるにも関わらず小野木に好意を抱いていた。しばらくして、小野木の先輩検事・石井(柳葉敏郎)たちが国土産業省の汚職疑惑に捜査のメスを入れる。田沢局長と政財界の情報を売買して金儲けを企む政治ゴロ・朝倉庸夫(津川雅彦)がつながっているらしい。やがて頼子が朝倉の妻で、検事として自分が関わる事件の捜査線上に彼女が存在することを知った小野木は、ある決意を固める。