細雪
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谷崎潤一郎の同名小説を八住利雄が脚色し阿部豊が監督した文芸作。大阪を舞台に美しい四姉妹が織りなす物語。『細雪』はこの後、島耕二(1959年)と市川崑(1983年)により映画化された。四女の妙子を演じた高峰秀子が抜群の演技力を見せる。洪水のシーンに特撮が使われ、豪華な衣装が多数用意されるなど、当時としては破格の製作費がかけられたという。 昭和初期の蒔岡家。長女の鶴子は夫と共に古い暖簾を守り、次女の幸子は婿養子を迎えて芦屋に分家、三女の雪子は幸子夫妻から縁談を持ちかけられるが上手くいかない。四女の妙子は恋仲になったカメラマンが死亡したことから、自暴自棄になってしまう…。