ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
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オムニバス映画「21世紀の女の子」の一編で注目され、「眠る虫」などの中短編を発表した金子由里奈監督が、大前粟生の同名小説を原作に、自身初の長編商業映画に挑んだ青春ドラマ。男らしさ、女らしさを求められる世の中に息苦しさを感じている男子大学生を主人公に、ぬいぐるみに語りかけることで心を解放する“ぬいぐるみサークル”の繊細で心優しいメンバーたちの青春群像を綴る。主人公の青年役を「町田くんの世界」の細田佳央太が好演。共演は「いとみち」の駒井蓮と「麻希のいる世界」の新谷ゆづみ。
京都のとある大学に進学した男子学生・七森は、いわゆる男らしさ、女らしさを苦手に感じていた。そんな折、入学式で同じ1回生の麦戸美海子と知り合った彼は、彼女と“ぬいぐるみサークル”に入る。そこは各々が好きなことをぬいぐるみに話しかけるという活動を主にするサークルだった。心優しい先輩らと親しくなっていく七森は、麦戸と打ち解けていく一方、なぜか唯一ぬいぐるみと話さない1回生・白城ゆいと交際を始めることに。