商店街のピアニスト
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電気工事士の澤本蓮(駒木根葵汰)は、商店街にある元楽器店の一人娘・梶原美鳥(優希美青)から頼まれて、楽器店の電気修理に訪れる。そこに、1台のピアノがあった。「これはストリートピアノ。弾いてみない?」と美鳥が誘う。「いや、僕は」と答えたものの、蓮はピアノのことが気になった。子供の頃、蓮は父からピアノを買ってもらい、懸命に練習した。しかし、10年前、事情がありピアノを手放すと同時にピアノを弾くこともやめたのだった。一方、美大を目指し現在3浪中の美鳥は、描いた絵を褒めてくれた蓮に好感を持つ。さらに、蓮のピアノ演奏にも魅力を感じた。「お願い、ピアノを弾きに来て」。美鳥からの熱心な誘いを受けた蓮は、ピアノへの興味もあり、週末、商店街で演奏をする決意をする。