人生で最も大切な人がゴミ収集車にひかれて亡くなったとき、彼は悲しみを抑圧するためにあらゆることに手を出します。日中のトーレは、何事もなかったかのように今まで通り父親の葬儀屋で働き、新しい花屋のエーリクといい雰囲気になります。夜は街のボートパーティーに参加し、お酒、セックス、ドラッグなど、初めての世界に引き込まれていきます。トーレの目の前には突然、まったく新しい魅力的で危険な毎日が広がりますが、親友のリンや葬儀屋の同僚はすぐに、必死に現実逃避を試みるトーレが大事なものを失いかけていることを心配するようになります。

4月29日から6ヵ月間、 陽が当たらなくなる南極科学研究基地。任務を終えた夏期隊員たちは、 そのまま研究を続ける「越冬隊」のメンバー10名を残し、閉ざされた基地を去ることに…。しかし、突如基地との交信が断絶。越冬隊との別れから6ヵ月後、ようやく夏期隊長・ヨハンが救助隊を率いて 基地に到着すると、静まり返った恐ろしい光景を目撃する。そこには惨殺された７つの死体…。生存が確認された者もいる一方、 行方不明になっている者もいた。一体6ヵ月の間に、 基地では何が起こったのか――。生存者の食い違う証言。 何がウソで何が真実なのか？この闇深き謎をめぐり、 陸の孤島ともいえる南極の基地で、極限状態に置かれた人間たちが 壮絶な心理合戦を繰り広げる！