1984年からイギリス・グラナダTVで製作された、テレビシリーズ。シャーロック・ホームズ役にジェレミー・ブレット、ワトソン役にデヴィッド・バーク（第１、第２シーズン）、エドワード・ハードウィック（第３シーズン以降）を迎え、今までのホームズ物の中でも最も原作に忠実に作られたと評価の高いドラマシリーズ。

英国の諜報部員である主人公はある日、上司に辞表を叩きつけ、辞職する。そのまま自宅に帰り、旅立とうと自宅で荷造りをするが、何者かの手によって催眠ガスで眠らされる。眼を覚ました主人公は「村」と呼ばれる国籍不明・所在不明の場所にいることを知る。「村」にはあらゆる固有名詞が存在せず、住民はすべてナンバーで呼ばれていた。主人公もまた「No.6」と呼ばれ、「No.2」と呼ばれる「村」のリーダーから「辞職の理由」と「知っている情報」をたずねられるが、彼は頑なに回答を拒否する。「No.2」はさまざまな手段を用いて情報を聞き出そうとするが、「No.6」はそれを退け、チャンスがあれば「村」からの脱走を試みる。果たして「村」とは一体何なのか？そして「No.1」は誰なのか？個人の自由を求めた「No.6」の闘いがはじまる。