十兵衛ちゃん
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江戸時代中期……その剣の腕を天下に鳴り響かせた剣豪が、静かに息を引き取ろうとしていた。その男―柳生十兵衛は、自分の後継者の証として、『ラブリー眼帯』を小姓の小田豪鯉之介に託す。譲り渡す条件は、ただひとつ。『ぽちゃぽちゃのぷりんぷりんのぼんぼーん』であること。こうして、十兵衛の理想のナイスバディを探して、鯉之介の長い長い旅が始まった……。時は過ぎて、現代。中学生の菜ノ花自由は、転校した中学からの下校途中、道に迷ってしまう。そこに現れた鯉之介は、十兵衛の理想のナイスバディの持ち主・自由を柳生十兵衛の後継者と認め、自由に『ラブリー眼帯』を渡すのだが……。