神酒クリニックで乾杯を
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当直中に医療事故を起こし勤務先の大病院を追われた外科医・九十九勝己は、恩師・三森大樹教授の紹介で東京青山にある「神酒クリニック」という医院に入職する。
一見の患者が入って来ぬよう会員制バーを模した作りになっている神酒クリニックは大学病院にも引けを取らない医療設備を持っており、そこで働く医療従事者も院長の外科医・神酒章一郎を始め、美人女医・夕月ゆかり、ローティーンの少年にしか見えない精神科医・天久翼など、才能豊かだが一癖も二癖もあるような者ばかり。そして各界のVIPを相手に、秘密絶対厳守・患者さんのためなら診療以外の依頼もお引き受けしますと唄うかなり変わったクリニックだった。
否応無しにクリニックから依頼された事件の調査に巻き込まれ、最初は戸惑う勝己だったが、格闘技や奇術の才能を発揮し存在感を増していく。