女経
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増村保造、市川崑、吉村公三郎という、大映が誇る三大監督によるオムニバス映画。主演の三大女優による競演も話題に。第10回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映。
「耳を噛みたがる女」銀座のキャバレーでホステスをしている紀美は、客から金を巻き上げては株に投資をしていた。紀美を落とせるか友人と賭けをしていた会社社長の跡取り息子の正巳は、彼女をドライブに誘い出すことに成功する。
「物を高く売りつける女」失踪した流行作家の三原は、湘南の海岸で白い肌の女と出会う。数日後、一軒の別荘の前で彼女と再会した三原は、売りに出しているというその家を、彼女ごと買い取ると申し出た。
「恋を忘れていた女」かつて売れっ子芸妓だったお三津は、京都で修学旅行専門の宿と、酒場とお茶屋を経営する働き者だ。亡くなった夫の妹が結婚資金を借りに訪れるが、財産を横取りされると思ったお三津は、彼女を帰してしまう。