春のワルツ
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真冬のオーストリア・ウィーン。天才ピアニストとして名を馳せる若者チェハ、そのマネジャーを務めるフィリップ、チェハに15年前から想いを寄せているイナ、そしてアクセサリー・デザイナーのウニョン。4人は運命に導かれるようにしてめぐり合う。 電車の中で出会ったチェハとウニョン、お互いの第一印象は最悪だった。無愛想なチェハと人懐っこいウニョンは会話もかみ合わない。しかし、チェハはなぜかウニョンの仕草一つ一つに、幼い頃一緒に過ごした少女の面影を見出す。一方、ウニョンもどこか影のあるチェハの存在が気になっていく。 レコード会社の企画室長を務めるキャリアウーマンのイナは、幼なじみの初恋相手、チェハのことが忘れられずにいた。15年前に海外に渡ったきり音信不通となっていたチェハの、ヨーロッパでの活躍ぶりを記事で読んだイナは、チェハを韓国で売り出そうとオーストリアまでやってくる。少女の頃からの熱い想いを胸に秘めながら… そしてフィリップは、自分自身もピアニストを目指しながらもチェハの才能にほれ込み、マネージャーとして、親友としてチェハをサポートしていた。そんなフィリップは、偶然空港で出会ったウニョンの純粋さに強く惹かれていく。 やがて舞台は韓国・ソウルに移り、少しずつ真実が明らかになっていく。ウニョンは、幼い頃出会ったあの少女なのか?チェハの偽りの過去とは?一途な愛ゆえのイナがとった行動は?4人それぞれの想いが交錯しすれ違っていく。